伊賀の伝統工芸品

伝統伝承館に展示されていた伝統工芸品から、幾つかをピックアップしてみました。旧伊賀国ですから藤堂藩の奨励や保護はもちろんですが、なかには紀州徳川家の保護を受けて発展した工芸品もあります。

伝統伝承館の説明ボードに従がい、それを青文字で引用してあります。各協同組合名には補足説明していただけるサイトをリンクしてありますので、興味のある方はそちらのほうもご覧くださいね。

【伊賀傘】
藩政時代より生産されていた伊賀の代表的地場産業のひとつとして上げられるのは和傘である。町内のあちこちの広場に、和傘を乾かす風景は上野の地場産業を象徴していた。最盛期は、年間生産約300万本、岐阜につづいて第二の生産地であった。戦後(第二次世界大戦)生活様式の変貌により和傘の利用度が激減と共に和傘生産の斜陽化が著しく製造業者の大部分は洋傘加工業に転換した。和傘生産も平成年と共に地場産業の和傘生産も消滅した。現在、洋傘加工業者として十数軒洋傘製造に従事している。
伊賀傘商工業協同組合

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和傘生産が絶えてしまったのは残念ですが、この技術の一部は伊賀の竹細工に生かされています。

【伊賀焼】
約1200年前の天平年間、良質の陶土に恵まれた丸柱の農民が窯場をつくり、日用雑器を焼き始めたのが発祥といわれています。明治時代以降は耐火、耐熱度の高い特質を生かした土鍋などを量産するようになりました。
伊賀焼振興協同組合

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伊賀警察署にある「無事カエル」は、ひょっとすると伊賀焼だったのかな?

【鈴鹿墨】
延暦年間(782~805年)、鈴鹿の山々の松やにを燃やして煤をとり、墨を作ったと伝えられています。現在も植物性油煙を原材料に、昔ながらの製法で作られています。墨のよい匂いは、ジャコウなどの香料によるものです。
鈴鹿製墨協同組合

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香りを演出するために、麝香などの香料を混ぜているわけですね。

【伊勢形紙】
伊勢形紙は、着物の柄や紋様の彩色に用いる型紙で起源は平安初期にさかのぼるといわれ、その精巧で緻密な技は、江戸時代に紀州藩の保護を受け、飛躍的に広まりました。和紙を柿渋によって貼り合わせ、彫刻刀で細かい紋様を切り抜いたものです。
伊勢形紙協同組合-

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藩祖の藤堂高虎公は豊臣時代に和歌山城の築城に携わるなど、紀州とは何かと深いご縁がありました。

【火縄】
京都・八坂神社のおけら参りに使われる火縄の生産は、国内で名張市の小波田地区だけになってしまいました。真竹を1ミリ以下に薄く剥ぎ、それを縄によってゆきます。小波田で火縄作りが始まったのが、寛文11年(1671)頃、火縄銃に使う軍事物として、藤堂藩の保護のもとに生産されていました。現在では農家の副業として作られています。
伝統工芸火縄生産組合

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おけら参りの火縄は、竹から作られていたのですね。んっ?火縄といえば。。。

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やはり出ていらっしゃいましたね、信長殿☆^^

mikomai       目次

この記事へのコメント

  • のん

    こんにちは♪
    伝統伝承館は興味津々です(^^)
    伊賀傘は今は生産されてないという事です
    か・・残念です。
    4月に鎌倉の長谷寺で和傘展があり、見に
    行きました。製作者の方が女性で岐阜の人で
    したね。続けてもらいたいなぁと思います。
    伊勢形紙はまさに匠の技、うっとりするほど
    素晴らしいですね~、匠という言葉も大好き
    です(^^)
    2008年11月08日 17:17
  • mikomai

    のんさん、こんばんは♪
    ありがとうございます。はい、伊賀の和傘が絶えてしまったのは、本当に残念です。そういえば、のんさんは、和傘が大好きでしたね♪^^
    提灯も和傘と同じ系列の工芸品だと思いますが、やはり岐阜が本場なんでしょうか。伊勢形紙には,紀州藩もかなり力を入れています.この匠の技に、歴代の紀州侯も魅せられたのでしょうね☆^^
    2008年11月08日 18:19
  • よしお

    伊賀焼き以外は見たことがありませんが、素晴らしい工芸品ですね。

    おけら参りですか、懐かしいですねぇ。
    学生時代京都に4年ほど住んでいましたが、八坂神社・知恩院・西大谷・清水寺あたりの雰囲気が好きで、良く出没していました。

    電車の中まで火縄を持って入る人がいたような気がしますが、今はダメでしょうね (=^..^=)ミャー
    2008年11月08日 18:52
  • 風鈴

    こんばんは。
    伝統工芸品には日本の美が表現されていますね。
    匠の技と日本の美を絶やさず受け継いでいってほしいと願っています。
    先日紹介されていた組紐は一般の人たちの趣味としてもお手頃ですね。ミサンガとかになりそうな気が…。
    2008年11月08日 19:34
  • sapphire

    結婚する前に 組ひもを習いに行ってました。
    丸台も角台も 両方あったけど数年前に処分してしまいました。
    自分の帯締めは すべて自分で組んだものです。
    友人にも 冠婚葬祭用のものを プレゼントした記憶が甦って 懐かしかったです。
    伊賀焼きは 祭りの時に何回か行きました。
    普段は高いですが その時はうーんと安くなるので
    買いすぎてしまいます。
    2008年11月08日 20:43
  • sakura

    mikomaiさん、おはようございます♪(*⌒ー⌒)♪
    どれも初めて見るものばかりですが、どれも素晴らしい工芸品ですね、先日紹介されていた組紐は私達にも出来るものでしょうか?
    昨日は木枯らしが吹いて寒い一日でした。
    今朝も厚い雲に覆われて肌寒い朝になっています。家では昨日からストーブを出しました♪天気は悪いですが今日も笑顔♪(*⌒ー⌒笑)oの素敵な日曜日になります様に応援します。
    2008年11月09日 08:07
  • ヌマチチブ

    アハハ! 信長公がまた出てきちゃいましたね。
    どれも素敵ですが、和傘は日本美そのものですね。
    素材は竹と紙でしたっけ? すごい匠です。復活してほしいなぁ。

    あと和傘と言えば、浪人がボロボロな長屋で骨組みに糊を塗る、時代劇にありがちな風景を思い出してしまいました。。。
    2008年11月09日 12:17
  • mikomai

    よしおさん、こんにちは♪
    ありがとうございます。はい、東山周辺の落ち着いた風景は、とっても気に入ってます。京都に行った時には、北山より東山を散策するほうが多いですね♪^^
    おけら参りには行ったことがないので、ぜひ一度は参ってみたいと思っています。最近は電車内での事件も多いので、おけら火も規制されているかもしれませんね☆^^
    2008年11月09日 17:26
  • mikomai

    風鈴さん、こんにちは♪
    ありがとうございます。はい、伝統工芸が姿を消していくのは、ほんとに残念ですよね♪^^後継者不足や、経済的な問題もありますけど。。。
    組みひも道場の体験コーナーで作れるのは、ブレスレットとかキーホルダーの小物です。ミサンガには、申し分ないですyo。糸が少ないと初心者でも何とか作れそうですが、糸が多いとこんがらがってしまいそうですね☆^^
    2008年11月09日 17:43
  • mikomai

    sapphireさん、こんばんは♪
    ありがとうございます。わぁ♪組紐を習っていらしたんですか!帯締めでしたら相当多くの糸も使われるし、それなりの時間も必要なんでしょうね♪^^
    なるほど~、伊賀焼を買うには、祭りの日が安く買えるわけですね。今度、祭りに行ってみることにします。う~ん、たしかに、たくさん買ってしまいそうですね☆^^
    2008年11月09日 18:35
  • mikomai

    sakuraさん、こんばんは♪
    ありいがとうございます。はい、伝統工芸品には、手作りの温もりがありますよね♪^^ひとつひとつに、作られた方の心を感じます。組紐のブレスやキーホルダーは、初めてでも簡単に作れますyo。
    寒くなってきましたね~。今年はゆっくりと冬眠したいところですが、早くも幾つかのバイトのオファーが来ていて。。。今年も、冬休み返上になりそうです☆^^
    2008年11月09日 20:05
  • mikomai

    ヌマチチブさん、こんばんは♪
    ありがとうございます。はい、この信長殿を内部リンクしようとして、記事が飛んだわけです。火縄銃を暴発させてしまいましたね♪^^
    和傘の技術は型紙や竹細工に今も生かされていますから、匠の技そのものは決して滅び去ったわけではないと思います。何れ誰かが、復活させてくれるかもしれませんね☆^^
    2008年11月09日 20:34
  • コケコ

    こんばんは♪
    沢山伝統工芸品がありますね。どれも面白い。。
    けど実用的でないのが存続の難しさなのかもしれませんが、実用じゃない楽しさ面白さがあって見ているだけで楽しくなってきます。
    伝統が続くことを願ってしまいます。
    あっ、mikomaiさんに火縄銃はもたせないでくらさ~い!危険この上ないですw(笑)
    2008年11月10日 19:08
  • mikomai

    コケコさん、こんばんは♪
    ありがとうございます。はい、伝統工芸品の多くは、現代社会での実用性に問題がありますよね♪^^そこが良いところでもあるわけですが、手作りゆえの高価さであまり売れないという悪循環に陥ります。
    ふふふ♪^^織田信長殿は、紀州雑賀党の鉄砲を甘く見過ぎていますから。。。でも、危険には違いないですね☆^^
    2008年11月10日 20:59

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